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    1年前に結婚式を挙げたばかりの親友がどういうわけか天に召される。
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    喪主(だんな)が
    「人の役に立ちたい、困ってるひとを助けたい。いつもいつも言ってました。
    めをつぶって思い出そうとするとほんわかしたやさしい笑顔しかでてきません」

    ほんとうにそうだ。
    もう、あたしなんか彼女に頼りっぱなしで24時間世話を焼いてもらってた。
    人生の半分を支えてもらってた。

    あたしもタイガイのお人よしで「人のお世話」ばかりしてしまう気質だったから
    彼女に「自分が幸せになること、もうちょっと考えなよっ」
    ふとした話の最後にいつも言われていたな。

    子供が出来て噺家になって人の世話なんか焼いてられない生活になって、
    ふぅふぅ言っているあたしに
    「よかったね」と本気で言ってくれてたな。

    もう少ししたら自分に余裕ができて恩返しできる、と思った矢先。

    棺の窓を見たら「無念なんかありませんよ」という最初で最後のつくり笑顔。

    とつぜん天井からどどっと雨漏りがして私の黒いバッグに音を立てて落ちる。

    気づいたらあたしの涙だった。
    こんなふうに溢れるもんなんだな。
    なかなか表現できるもんじゃなかったけど、
    照れ屋のあたしの貴女へのあふれる愛情表現です、きっと。

    ありがとうね。
    ほんとうにありがとうね。

    ありがとうね。
    2016/07/11(月) 00:00 ひみつ COM(0)
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